各国大使館に関する思い出
東京には様々な国の大使館がありますが、わたしは過去にタクシードライバーとしてに都心部を走り回っていたこともあるので、いくつかの大使館にまつわる思い出があります。今回は日本にあるいくつかの大使館の、個人的な思い出と感想を紹介したいと思います。
1.アメリカ大使館
港区赤坂1丁目にある。言わずと知れた国際情勢を左右する国なので、門の前には常に警察車両が止まっている。朝は早くから門が開くのを待つ人が大勢並んでいる。
あるとき、千鳥ヶ淵付近で外国人をお乗せして行先を訊ねたら「Embassy of United States」という返事が返ってきた。わたしは、英語が得意ではないが、「America]という言葉は聞こえなかった。それでもアメリカ大使館ということだと分かってお届けしたことがある。
2.イギリス大使館
ある人によれば世界中で一番綺麗な大使館ではないかという話である。確かに内堀通りから見る佇まいは品格を感じさせ美しい。桜の季節には多くの人が写真を撮っている。
3.カナダ大使館
私がタクシードライバーとしてお客様をお乗せした大使館のうち、一番多いのがカナダ大使館である。隣接する建物が会議などでよく利用されることが理由だろう。青山通りに面している建物はコンクリート製のいかついイメージだが、見学もできるらとのこと。
4.ロシア大使館
旧ソ連が崩壊するまでは「ソ連大使館」と呼ばれていた。「ロシア大使館」となっても変わらないのは、日常的に右翼団体の街宣車が周囲を走り回っていることである。そのため警察車両が24時間警戒している。しかし、その大使館脇の狭い道路を入ったすぐ裏にアメリカの社交場である「東京アメリカンクラブ」があるのも印象的な思い出である。
5.中国大使館
こちらの大使館も常に警察の警備車両が待機している。大きな国なのでやはり申請を待つ人が並んでいることがある。また時折、中国人(台湾人、香港人?)らしき人たちが抗議の横断幕を掲げたりしていることも見受けられた。
6.韓国大使館
南麻布1丁目の仙台坂の途中にある。立替えのため一時四谷四丁目に移転していたことがあった。記憶が定かではないが、5年以上の年月をかけて立派な建物になった。しかし、ここも常に警察車両がものものしく待機している。建替え前のことだが、知人と韓国旅行をした当時はVISAが必要で、知人がまとめてVISA申請にいったが、大使館領事部での職員の口調が冷たく対応が事務的だった、とこぼしていたことを思い出した。
7.ドイツ大使館
広尾駅の近く有栖川公園脇を登っていくと坂道の途中にある。ドイツ大使館に直接関係する思い出はないのだが、近くに駐日欧州連合代表部があったり、外国人が多く住んでいるからか付近では外国人の姿をよく見かけた。大きな外国人が、カフェの小さなテラスの椅子に座ってくつろいでいる姿が、少し滑稽だったことも忘れらない。またナショナルマーケットという外国の食材を扱っているスーパーがあったが、今は「ナショナル麻布」という名前に代わって営業してしているようだ。
8.オーストラリア大使館とオーストリア大使館
あるタクシードライバーが、オーストラリア大使館とオーストリア大使館を間違えてクレームになったことがある。オーストラリア大使館は港区三田にあり大きな建物で、個人的な感想を言えばいかにも広大なオーストラリア大陸を連想させるものだった。オーストリア大使館は麻布十番駅近くの暗闇坂の途中にある。しかし、一方通行で道幅も狭く停車してじっくりと外観を眺めることも憚れる場所なのであまり印象がない。
9.その他の大使館
イタリア、タイ、ブラジル、フランス、フィリピン、オランダなどの大使館も場所だけは知っているのだが、いつかその知識が役に立つことを願っている。